■ ぎっくり腰(急性腰痛症)

ぎっくり腰は、重い物を持った時や、身体を急に捻った時に突然起こる急性の腰痛の通称で、正式には「急性腰痛症」と言います。

 

筋肉・筋膜・靭帯等の損傷や、腰椎の捻挫などが原因であり、筋肉や関節への急激な負荷、過度の筋肉疲労や全身の疲れを感じている時ほど発症リスクが高まるとされています。

 

また、長時間の同じ姿勢や中腰などの無理な体勢にも注意が必要です。

 

ぎっくり腰対策としては、急な動作をしない、日頃の姿勢に注意する、長時間同じ姿勢をしない、疲れを溜めないなど日常生活に関わる注意事項が多く存在します。

 

日常生活に注意を払い負荷を軽減していれば、3週間から3ヶ月程度で自然治癒することがほとんどで、安静+湿布というのが一般的な処置法です。

激しい痛みの場合にはブロック注射も行われるようです。

 

■ 繰り返すぎっくり腰

ぎっくり腰は、重い物を持ち上げる時だけではなく、咳やくしゃみ・振り返り・寝返り・顔を洗うしぐさ・大笑いした瞬間・椅子からの立ち上がり・ゴルフやテニスのスイング・などなど、日常のあらゆる動きから起こるものであり、ギクッとやった時の痛みの強さからヨーロッパでは「魔女の一撃」と呼ばれています。

 

ぎっくり腰の痛みは、日常生活で無理をしなければ数週から十数週で緩和していくことから、根本改善を目指さず放置されやすい症状と言えます。

 

原因となっている身体の使い方や生活習慣を改善しない限りは何度でも繰り返すため「腰痛持ち・ぎっくり腰持ち」という言葉もある程ですが、放置しておくことで思わぬ大病に結びつくこともあるので注意が必要です。

 

発症の原因は慢性腰痛と同じで、“職業・生活習慣・過労・ストレスなど様々な要因が関係して”います。

 

ですから、根本解決を図るためには、様々な可能性を包括的に検討できる治療家・療法師を見つけることが第一です。

(なぜ病院ではなく治療家・療法師を見つけなければならないのかは腰痛の項目をご参照ください)

 

■ 筋肉を緩めて根本改善

ぎっくり腰の原因は、筋肉のコリや習慣づけられた筋肉の収縮にありますが、問題は痛めた筋肉をどのように回復させれば良いのか?ということです。

 

コリや習慣的な筋収縮を解消するには、やはり防衛本能に逆らわず、やさしくゆったりと緊張を解きほぐしてあげるのが最も効果的です。

(なぜ“やさしく”なのかはこちらをご参照ください)

 

当院では、不必要な筋肉の収縮を解消し、繰り返す腰痛を再発させないことに主眼をおいた施術を行います。

 

■ ぎっくり腰回復記録

ぎっくり腰回復例の一部をご紹介します。回復の経緯などのご参考にご一読ください。

ギックリ腰 大田啓一さん(仮名) 62歳 会社役員

 

● 病気や障害に対する施術の対応範囲がマッサージや接骨院などより広い

 

-痛みがでた経緯を教えてください-

 

 もともと腰を痛めていました。いつ痛めたのかははっきりしませんが、ここ7,8年は毎年かならず1度はギックリ腰になっていました。ところが、今年は秋に1回、冬にも1回ギクッとやってしまい、年1回だけだったのが2回なってしまったので、いよいよ本気で取り組まなければならないと危機感を持ちました。

 

-最初はどうされましたか?-

 

 秋のギックリ腰の時は、整形外科に行きレントゲンを撮ったり、骨の状態を診てもらって栄養剤と痛み止めをもらいました。「他にすることはない」と言われましたが、毎年のことなので特に気にせず1ヶ月ほどで痛みが引いていきました。

 でもまぁ結局冬にすぐ2回目のギックリ腰をやってしまったので、薬をもらって飲んでも根本的な解決にならないだろうと思い、その時は病院には行きませんでした。

 秋のギックリ腰の療養中に、仕事関係の友人から松永先生のことを教えてもらいまして、その友人が同じような症状で治療に行って数回でよくなったと言う話を聞いたので、自分も行ってみることにしました。

 ホームページを見まして、病気や障害に対する施術の対応範囲がマッサージや接骨院などより広いのかな?という感じがありました。子供の頃ケガをしたり、骨を折ったりした時は鍼やマッサージを受けたことがあったんですが、そういうものとは何が違うのかな?と興味をもちました。

 

-施術を受けていかがでしたか?-

 

 こちらに最初に来た時は、2回目のギックリ腰の直後で、起き上がることができないくらい、這って起き上がるような状況で大変だったんですが、その場ですぐ痛みが緩和して起き上がれるようになったのには驚きました。

 友人から数回で良くなったと聞いた時は、自分がそんなに早く良くなるものかな?と思っていたのですが、初回から効果を実感しました。先生の説明も分かりやすくて好感を持ちました。

 

-どのような説明を受けましたか?-

 

 ギックリ腰は、腰の筋肉の異常な緊張によって引き起こされると聞きました。私の場合慢性的にずっと痛みが出ているわけですが、それも腰の筋肉が長期間縮みやすい状態にあったからだそうです。いま痛くないのは、ずっと緊張していた筋肉の緊張が解消されている状態だということです。

 

-納得できましたか?-

 

 はい。整形外科というのは整形外科の守備範囲があって、筋肉とかそういったものを良くするには他の所がある。自分の症状を改善する方法や場所を選ぶこと、判断することが早く治るためには必要だと、今回はそんなことを勉強させてもらったと思います。

 

-貴重なお話ありがとうございました-